画像素材を作る:メインビジュアルとSNS用画像を生成する
このページでやること
このページでは、Google Opalの中の Nano Banana を使って、企画に使う画像素材を作ります。
作る画像は、まずこの2つです。
| 作る画像 | 使う場所 |
|---|---|
| メインビジュアル | Webサイトの一番上 |
| SNS用画像 | Instagram、X、告知投稿など |
今回は、ただ画像を作るだけではありません。
プロのカメラマンが撮影したような画像にするための指示も入れます。
1. まず企画メモを用意する
前回作った企画書から、次の4つだけ用意します。
企画タイトル:
ターゲット:
見せ方の雰囲気:
画像で表現したい場面:
例です。
企画タイトル:
放課後カフェマップ
ターゲット:
学校帰りに友達と寄れる場所を探している学生
見せ方の雰囲気:
明るい、親しみやすい、少しおしゃれ
画像で表現したい場面:
夕方のカフェ、ノートとドリンク、放課後に立ち寄りたくなる雰囲気
この4つがあれば、画像生成に進めます。
2. 画像の縦横比を決める
画像を作る前に、まずどこで使う画像かを決めます。
Webサイトで使う画像と、Instagramで使う画像では、向いている形が違います。
画像比率と対応メディア
| 比率 | 形 | 主な用途 | 向いているメディア |
|---|---|---|---|
| 16:9 | 横長 | Webサイトのメインビジュアル、YouTubeサムネイル、横長スライド | LPサイト、YouTube、Googleスライド、プレゼン資料 |
| 9:16 | 縦長 | スマホ全画面、ショート動画、ストーリーズ | Instagram Stories、TikTok、YouTube Shorts、スマホLP |
| 4:5 | 縦長 | SNSフィード投稿で見やすい | Instagramフィード、Threads、X投稿画像 |
| 5:4 | 横に少し広い | 落ち着いた投稿画像、資料画像 | Instagram、X、ブログ内画像、告知画像 |
| 1:1 | 正方形 | 汎用的な投稿画像 | Instagram、LINE、プロフィール投稿 |
| 3:2 | 写真らしい横長 | カメラ写真っぽい自然な構図 | ブログ、ギャラリー、Web記事 |
| 21:9 | 超横長 | 映画風、サイトの横長ヒーロー | 高級感のあるLP、動画背景、ワイドビジュアル |
初心者はこの3つだけ覚える
迷ったら、この3つを使えば大丈夫です。
| 使いたい場所 | おすすめ比率 |
|---|---|
| Webサイトの一番上 | 16:9 |
| Instagram投稿 | 4:5 |
| ショート動画・ストーリー | 9:16 |
今回の基本はこれです。
メインビジュアル:16:9
SNS投稿:4:5
ショート動画用:9:16
3. プロの写真っぽくするための要素
AI画像は、ただ「おしゃれに」と書くだけだと、ぼんやりした画像になりやすいです。
プロっぽくしたい時は、次の要素を入れます。
| 要素 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 画角 | どこから撮るか | 正面、斜め45度、上から、低い位置から |
| 構図 | 何をどこに置くか | 中央に主役、左に余白、手元をアップ |
| 光 | 明るさ・雰囲気 | 柔らかい自然光、夕方の光、逆光 |
| 質感 | どんな見た目か | リアル、雑誌写真風、フィルム写真風 |
| レンズ | 写り方 | 35mm、50mm、85mm |
| f値 | 背景のぼけ具合 | f1.8、f2.8、f4、f8 |
| 被写界深度 | ピントが合う範囲 | 浅い、普通、深い |
4. f値と被写界深度の考え方
f値は、背景のぼけ方に関係します。
被写界深度は、ピントが合う範囲のことです。
初心者は、被写界深度を細かく書くより、f値を選んで指定する方が簡単です。
f値の選び方
| f値 | 背景のぼけ方 | 向いている画像 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| f1.4 | かなり大きくぼける | 主役を強く目立たせたい画像 | 人物、商品、手元アップ |
| f1.8 | 大きくぼける | おしゃれな雰囲気を出したい画像 | カフェ、雑貨、ポートレート風 |
| f2.8 | ほどよくぼける | 初心者に一番おすすめ | Webサイト、SNS画像、商品紹介 |
| f4 | 少しぼける | 主役と背景の両方を見せたい画像 | 店内、イベント会場、展示会 |
| f8 | あまりぼけない | 全体をはっきり見せたい画像 | 建物、会場全体、集合感のある写真 |
迷ったらf2.8
初心者は、まず f2.8 を使えば大丈夫です。
50mmレンズ、f2.8、柔らかい自然光、背景をほどよくぼかす
この指定は、かなり使いやすいです。
目的別おすすめ設定
| 作りたい画像 | レンズ | f値 | 仕上がり |
|---|---|---|---|
| Webサイトのメイン画像 | 35mm or 50mm | f2.8〜f4 | 場所の雰囲気と主役が分かる |
| SNS投稿画像 | 50mm | f2.8 | 主役が見やすい |
| 商品・小物の写真 | 85mm | f1.8〜f2.8 | 背景がぼけて主役が目立つ |
| イベント会場全体 | 24mm or 35mm | f4〜f8 | 広く見せられる |
| 映画っぽい画像 | 50mm | f1.8〜f2.8 | 雰囲気が出やすい |
5. メインビジュアルを作る
Google Opalで Nano Banana を選びます。
次のプロンプトをコピーして使います。
Webサイトのメインビジュアル用画像を作ってください。
企画タイトル:
__________
ターゲット:
__________
見せ方の雰囲気:
__________
画像で表現したい場面:
__________
画像比率:
16:9
撮影設定:
・プロのカメラマンが撮影したようなリアルな写真
・50mmレンズ
・f2.8
・柔らかい自然光
・背景をほどよくぼかす
・主役が分かりやすい構図
・Webサイトのタイトルを後から入れやすいように左側か上部に余白を残す
・自然な色味
・雑誌写真のような質感
・文字は入れない
・ロゴは入れない
・人物の顔ははっきり写さない
記入例
Webサイトのメインビジュアル用画像を作ってください。
企画タイトル:
放課後カフェマップ
ターゲット:
学校帰りに友達と寄れる場所を探している学生
見せ方の雰囲気:
明るい、親しみやすい、少しおしゃれ
画像で表現したい場面:
夕方のカフェのテーブルに、ノート、スマホ、ドリンクが置かれている。放課後に友達と立ち寄りたくなる雰囲気。
画像比率:
16:9
撮影設定:
・プロのカメラマンが撮影したようなリアルな写真
・50mmレンズ
・f2.8
・柔らかい夕方の自然光
・背景をほどよくぼかす
・主役が分かりやすい構図
・Webサイトのタイトルを後から入れやすいように左側に余白を残す
・自然な色味
・雑誌写真のような質感
・文字は入れない
・ロゴは入れない
・人物の顔ははっきり写さない
6. SNS用画像を作る
次に、SNS投稿用の画像を作ります。
SNS用は、スマホで見た時に分かりやすいことが大切です。
おすすめは 4:5 です。
SNS投稿用の画像を作ってください。
企画タイトル:
__________
ターゲット:
__________
伝えたいこと:
__________
画像の内容:
__________
画像比率:
4:5
撮影設定:
・プロの広告写真のようなリアルな雰囲気
・50mmレンズ
・f2.8
・明るく見やすい自然光
・主役が中央に来る構図
・背景はほどよくぼかす
・SNSで目を引くが、派手すぎない
・テロップを後から入れやすいように上部に余白を残す
・文字は入れない
・ロゴは入れない
記入例
SNS投稿用の画像を作ってください。
企画タイトル:
放課後カフェマップ
ターゲット:
学校帰りに友達と寄れる場所を探している学生
伝えたいこと:
放課後に気軽に行けるカフェを紹介する
画像の内容:
カフェのテーブルにドリンクとノートがあり、学生が放課後に休憩している雰囲気。顔は写さず、手元とテーブル中心。
画像比率:
4:5
撮影設定:
・プロの広告写真のようなリアルな雰囲気
・50mmレンズ
・f2.8
・明るく見やすい夕方の光
・主役が中央に来る構図
・背景はほどよくぼかす
・SNSで目を引くが、派手すぎない
・テロップを後から入れやすいように上部に余白を残す
・文字は入れない
・ロゴは入れない
7. 画像を見て、1か所だけ直す
1回目の画像が少し違っても大丈夫です。
AI画像は、1回で完成させるものではありません。
作る
↓
見る
↓
直す
↓
使いやすくする
直す時は、次のテンプレートを使います。
全体の方向性は良いです。
残したい点:
__________
直したい点:
__________
追加したい条件:
__________
入れたくないもの:
__________
記入例
全体の方向性は良いです。
残したい点:
夕方のカフェの雰囲気と、テーブルの上の小物は残してください。
直したい点:
人物の顔が目立ちすぎるので、手元や後ろ姿中心にしてください。
追加したい条件:
Webサイトのタイトルを入れやすいように、左側に余白を増やしてください。
入れたくないもの:
英語の看板文字や、読めない文字は入れないでください。
8. 画像編集で雰囲気を整える
画像ができたら、必要に応じて画像編集をします。
ここでは、画像を大きく変えるのではなく、雰囲気を整えることが目的です。
| 編集内容 | 効果 |
|---|---|
| 少し明るくする | 見やすくなる |
| 背景を少しぼかす | 主役が目立つ |
| ノイズを少し足す | フィルム写真っぽくなる |
| 余白を増やす | 文字を入れやすくなる |
| 色味を統一する | サイト全体に合いやすくなる |
| コントラストを少し上げる | 画像が締まって見える |
画像編集プロンプト
Nano Bananaで画像編集をする場合は、次のように指示します。
この画像を、WebサイトとSNSで使いやすい雰囲気に編集してください。
編集したい内容:
・全体を少し明るくする
・背景を少しだけぼかす
・自然なフィルムノイズを少し加える
・主役ははっきり見せる
・文字を後から入れやすい余白を残す
・色味は____な雰囲気にする
変えないでほしいこと:
・主役の形
・構図
・自然な雰囲気
・実在しない文字やロゴを追加しない
色味の例
| 雰囲気 | 入れる言葉 |
|---|---|
| 明るい | 明るく清潔感のある雰囲気 |
| おしゃれ | 雑誌風で落ち着いた雰囲気 |
| かわいい | やわらかく温かい雰囲気 |
| かっこいい | コントラスト強めでシャープな雰囲気 |
| 懐かしい | フィルム写真のような少しノスタルジックな雰囲気 |
9. テロップ・文字入れを考える
画像生成AIで文字まで入れると、文字が崩れることがあります。
そのため、基本はこの流れがおすすめです。
Nano Bananaで背景画像を作る
↓
Canva、Google Slides、Figmaなどで文字を入れる
文字入れでは、次の3つだけ意識します。
| 意識すること | 内容 |
|---|---|
| 文字を大きく | 小さい文字は読まれにくい |
| 短く書く | 長い文章は画像に向かない |
| 余白に置く | 主役の上に文字を置かない |
テロップ例
放課後カフェマップなら、こんな文字が使えます。
放課後、どこ寄る?
勉強も、休憩も。
ちょうどいいカフェ案内。
友達と行ける
放課後カフェマップ
10. フォント指定の考え方
文字入れをするときは、フォントで印象が変わります。
| 雰囲気 | フォントの方向性 |
|---|---|
| おしゃれ | 細めのゴシック、明朝体 |
| 元気 | 太めのゴシック |
| かわいい | 丸ゴシック |
| まじめ | 読みやすいゴシック |
| 高級感 | 明朝体、細めの文字 |
| テック感 | モノスペース、角ばったゴシック |
初心者向けおすすめ文字組み
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| タイトル | 太めのゴシック、大きく |
| サブコピー | 読みやすいゴシック、小さめ |
| ラベル | 英字や短い言葉を小さく |
| 説明文 | 入れすぎない |
画像に入れる文字は、少ない方が伝わります。
大きい文字を1つ
小さい補足を1つ
これくらいで十分です。
フォント指定プロンプト
文字入れの案をGeminiに作らせる場合は、こう聞きます。
次の画像に入れるテロップと文字組みを考えてください。
企画タイトル:
__________
ターゲット:
__________
画像の雰囲気:
__________
画像比率:
__________
条件:
・文字は短く
・SNSで読みやすい
・タイトルは大きく
・説明文は1行か2行
・フォントの方向性も指定する
・文字を置く場所も指定する
・文字色も指定する
・余白を活かす
出力形式:
1. メインテロップ
2. サブテキスト
3. フォントの方向性
4. 文字を置く場所
5. 文字色
6. 注意点
記入例
次の画像に入れるテロップと文字組みを考えてください。
企画タイトル:
放課後カフェマップ
ターゲット:
学校帰りに友達と寄れる場所を探している学生
画像の雰囲気:
夕方のカフェ、やさしい光、親しみやすい雰囲気
画像比率:
4:5
条件:
・文字は短く
・SNSで読みやすい
・タイトルは大きく
・説明文は1行か2行
・フォントの方向性も指定する
・文字を置く場所も指定する
・文字色も指定する
・余白を活かす
出力形式:
1. メインテロップ
2. サブテキスト
3. フォントの方向性
4. 文字を置く場所
5. 文字色
6. 注意点
11. 比率別のプロンプト例
Webサイト用:16:9
16:9の横長画像。
Webサイトのメインビジュアル用。
左側にタイトルを入れやすい余白を残す。
50mmレンズ、f2.8、柔らかい自然光。
背景はほどよくぼかす。
プロの雑誌写真のようなリアルな質感。
文字なし、ロゴなし。
ストーリー・ショート動画用:9:16
9:16の縦長画像。
Instagram Stories、TikTok、YouTube Shortsで使いやすい構図。
スマホ画面で見やすいように、主役を中央に配置。
上下にテロップを入れやすい余白を残す。
35mmレンズ、f2.8、明るい自然光。
文字なし、ロゴなし。
Instagramフィード用:4:5
4:5の縦長画像。
Instagramフィード投稿で使いやすい。
主役を中央に配置し、上部にテロップ用の余白を残す。
50mmレンズ、f2.8、自然な背景ぼけ。
SNSで目を引くが、派手すぎない雰囲気。
文字なし、ロゴなし。
ブログ・資料用:5:4
5:4の画像。
ブログ、X投稿、資料に使いやすい落ち着いた構図。
主役をやや中央に配置し、周囲に余白を残す。
50mmレンズ、f4、背景も少し分かる自然な写真。
文字なし、ロゴなし。
12. 保存するもの
画像ができたら、次のものを保存します。
1. メインビジュアル画像
2. SNS用画像
3. 画像生成に使ったプロンプト
4. 画像編集に使ったプロンプト
5. テロップ案
6. 文字組み案
7. 画像比率
画像だけでなく、プロンプトも保存します。
理由は、あとで直す時に同じ条件で作りやすいからです。
13. チェックリスト
できたところにチェックを入れてください。
| チェック | 内容 |
|---|---|
| 企画タイトルを用意した | |
| ターゲットを用意した | |
| 見せ方の雰囲気を決めた | |
| 使うメディアを決めた | |
| 画像比率を決めた | |
| f値を選んだ | |
| Nano Bananaでメインビジュアルを作った | |
| 画像を1回以上改善した | |
| SNS用画像を作った | |
| 文字を入れやすい余白を作った | |
| テロップ案を作った | |
| フォントの方向性を決めた | |
| 画像とプロンプトを保存した |
最低限、次の4つができればOKです。
メインビジュアル画像
SNS用画像
画像生成プロンプト
画像比率
よくあるつまずき
画像がAIっぽくなる
次の言葉を入れると、少し自然になりやすいです。
realistic photography
professional editorial photography
soft natural light
shot on 50mm lens
f2.8
natural colors
日本語なら、こう書きます。
プロのカメラマンが撮影したようなリアルな写真。
柔らかい自然光。
50mmレンズ。
f2.8。
自然な背景ぼけ。
自然な色味。
背景がぼけすぎる
背景がぼけすぎたら、f値を上げます。
f1.8
↓
f2.8
↓
f4
f値が大きくなるほど、背景も見えやすくなります。
背景をもっとぼかしたい
主役をもっと目立たせたい時は、f値を小さくします。
f4
↓
f2.8
↓
f1.8
f値が小さくなるほど、背景がぼけやすくなります。
文字が崩れる
画像生成AIに文字を入れさせると、文字が崩れることがあります。
そのため、文字は後から入れるのがおすすめです。
Nano Banana
→ 背景画像を作る
Canva・Google Slides・Figma
→ 正しい文字を入れる
何を撮る画像にすればいいか分からない
困ったら、次のどれかにします。
手元
机の上
後ろ姿
商品だけ
場所の雰囲気
入口の雰囲気
道具や小物
顔をはっきり写さない方が、初心者でも使いやすい画像になります。
AIに聞くときの質問例
写真っぽくする方法を聞く
次の企画のメインビジュアルを、プロのカメラマンが撮影したようにしたいです。
企画タイトル:
__________
画像で表現したい場面:
__________
使うメディア:
__________
画角、光、レンズ、f値、画像比率を含めて、
Nano Banana用のプロンプトを作ってください。
比率を選んでもらう
次の企画画像を作りたいです。
使う場所:
__________
企画タイトル:
__________
画像の目的:
__________
16:9、9:16、4:5、5:4、1:1の中から、
どの比率が向いているか教えてください。
理由も短く説明してください。
文字入れ案を聞く
次のSNS画像に入れるテロップ案を考えてください。
企画タイトル:
__________
ターゲット:
__________
画像の雰囲気:
__________
画像比率:
__________
条件:
・短い
・読みやすい
・スマホで見ても分かる
・フォントの方向性も提案する
・文字を置く場所も提案する
このページのまとめ
このページでは、Nano Bananaを使って画像素材を作りました。
大切なことは、次の6つです。
- 画像を作る前に、使うメディアを決める。
- Webサイトのメイン画像は16:9が使いやすい。
- Instagram投稿は4:5が使いやすい。
- ストーリーやショート動画は9:16が使いやすい。
- プロっぽくするには、画角、光、レンズ、f値、構図を指定する。
- 被写界深度は、初心者はf値で指定すると分かりやすい。
- 文字は画像生成AIに任せず、後から入れる。
- 画像だけでなく、プロンプトも保存する。
画像は、企画の第一印象を決めます。
完璧でなくて大丈夫です。
見た人が「何の企画か分かる」画像になっていれば合格です。
次のページでは、音声・動画の構成を考え、15秒〜30秒の紹介動画を作る準備をします。
