AI活用概論

動画生成・音声生成:AIでプロモーション動画を作る

7音声・動画AI活用:AIクリエイティブ企画制作プロジェクト
概論AI活用ChatGPTGeminiClaude基礎から学ぶ

このページでやること

このページでは、Google Opalの中で Veo・AudioLM・Lyria を使い、15秒〜30秒のプロモーション動画を作る準備と実行をします。

ただし、大事な注意があります。

Veoは、1回で1時間の動画を出せる道具ではありません。

Google公式のVeo 3.1の説明では、生成される動画は基本的に 8秒・6秒・4秒 の短いクリップです。高解像度の1080pや4Kは8秒動画に限られる仕様もあります。つまり、15秒〜30秒の動画を作る場合は、短い動画をいくつか作ってつなぐ考え方になります。


1. 今回使うAI

Google Opalは、自然な言葉でAIミニアプリを作り、複数のAI処理をつなげられるノーコードの仕組みです。コードを書かずに、プロンプト、モデル呼び出し、ツールをつなげた流れを作れます。

ツール役割今回の使い方
Gemini文章を考える動画構成、ナレーション、プロンプト作成
Veo動画を作る4秒〜8秒の短い映像を作る
AudioLM音声を作るナレーション音声を作る
Lyria音楽を作るBGMを作る
Nano Banana画像を作る動画の元になる画像を作る

全部使えなくても大丈夫です。

最低限は、次の2つで進められます。

Gemini
↓
Veo

余裕があれば、

AudioLM
Lyria

も使います。


2. 動画生成の注意点

動画生成AIは便利ですが、普通の動画編集ソフトとは違います。

できること・できないこと

内容注意
1回で短い動画を作るVeoは短いクリップ生成が基本
15秒〜30秒動画を作る8秒前後の動画を複数作ってつなぐ
文字入り動画を作る文字が崩れることがある
音声付き動画を作るVeo 3.1はネイティブ音声生成に対応しているが、授業では音声を別で作る方が管理しやすい
高解像度にする高解像度ほど時間がかかりやすい
思った通りの動きにする1回で完璧に出ないことがある

GoogleのVeo 3.1は、横長16:9と縦長9:16を選べるほか、テキストから動画、画像から動画などに対応しています。


初心者向けの考え方

15秒動画を1本で作ろうとしないでください。

次のように考えます。

8秒動画を2本作る
↓
つなぐ
↓
15秒〜16秒くらいの動画にする

または、

6秒動画を3本作る
↓
つなぐ
↓
18秒くらいの動画にする

これで十分です。


3. まず動画の材料を用意する

前回作ったメモから、次の内容を用意します。

企画タイトル:

ターゲット:

伝えたいこと:

動画の雰囲気:

使いたい画像・場面:

ナレーション:

例です。

企画タイトル:
放課後カフェマップ

ターゲット:
学校帰りに友達と寄れる場所を探している学生

伝えたいこと:
気軽に行けるカフェや、勉強しやすい場所の魅力

動画の雰囲気:
明るい、親しみやすい、少しおしゃれ

使いたい画像・場面:
夕方のカフェ、ノートとドリンク、手元のアップ

ナレーション:
学校帰り、どこに寄ろうか迷ったことはありませんか?
放課後カフェマップなら、友達と過ごせる場所や勉強しやすいカフェを見つけられます。

4. 15秒動画を2つの短い動画に分ける

初心者は、15秒動画を2本のクリップに分けます。

クリップ秒数内容
クリップ1約8秒つかみ・雰囲気を見せる
クリップ2約8秒内容・最後の案内を見せる

つまり、こうです。

1本目:
気になる映像を作る

2本目:
企画の内容が分かる映像を作る

5. GeminiでVeo用プロンプトを作る

まずGeminiを使って、Veoに入れる文章を作ります。

Google Opalで Gemini を選び、次をコピーします。

あなたは、学生向けのプロモーション動画を作るAIディレクターです。

次の企画を、Veoで作りやすい短い動画プロンプトにしてください。

企画タイトル:
__________

ターゲット:
__________

伝えたいこと:
__________

動画の雰囲気:
__________

使いたい場面:
__________

条件:
・8秒程度の短い動画を2本に分ける
・9:16の縦長動画
・スマホで見やすい
・文字は入れない
・ロゴは入れない
・人物の顔ははっきり写さない
・カメラの動きはゆっくり
・初心者でも使いやすい内容にする

出力形式:
1. クリップ1のVeo用プロンプト
2. クリップ2のVeo用プロンプト
3. それぞれの狙い
4. 注意点

記入例

あなたは、学生向けのプロモーション動画を作るAIディレクターです。

次の企画を、Veoで作りやすい短い動画プロンプトにしてください。

企画タイトル:
放課後カフェマップ

ターゲット:
学校帰りに友達と寄れる場所を探している学生

伝えたいこと:
気軽に行けるカフェや、勉強しやすい場所の魅力

動画の雰囲気:
明るい、親しみやすい、少しおしゃれ

使いたい場面:
夕方のカフェ、ノートとドリンク、手元のアップ、放課後に立ち寄りたくなる雰囲気

条件:
・8秒程度の短い動画を2本に分ける
・9:16の縦長動画
・スマホで見やすい
・文字は入れない
・ロゴは入れない
・人物の顔ははっきり写さない
・カメラの動きはゆっくり
・初心者でも使いやすい内容にする

出力形式:
1. クリップ1のVeo用プロンプト
2. クリップ2のVeo用プロンプト
3. それぞれの狙い
4. 注意点

6. Veoで動画を作る

次に、Google Opalで Veo を選びます。

Geminiが作った「クリップ1のVeo用プロンプト」を貼り付けます。

Veoに入れる時の例

9:16 vertical video, 8 seconds.

A cozy small cafe at sunset, a table with a notebook, smartphone, and drink. Warm natural light through the window. A student’s hands open a notebook, but the face is not visible. Slow camera movement, soft depth of field, realistic cinematic style, friendly and calm mood. No text, no logo.

日本語でも大丈夫です。

9:16の縦長動画、8秒。

夕方の小さなカフェ。テーブルの上にノート、スマホ、ドリンクが置かれている。窓から柔らかい夕方の光が入る。学生の手元だけが見え、顔ははっきり写らない。カメラはゆっくり動く。背景は少しぼける。リアルで映画のような雰囲気。文字なし、ロゴなし。

実行したら確認すること

動画が出たら、次の3つだけ確認します。

確認内容
雰囲気企画に合っているか
使いやすさ文字やロゴが勝手に入っていないか
動きカメラが激しすぎないか

完璧でなくて大丈夫です。

まずは、使えそうな動画が1本できれば成功です。


7. 2本目の動画も作る

次に、クリップ2を作ります。

2本目は、企画の内容や最後の案内につながる映像にします。

例です。

9:16 vertical video, 8 seconds.

A smartphone on a cafe table showing a simple website mockup for a cafe map, surrounded by a drink and notebook. A hand gently scrolls the screen. The scene feels useful and friendly for students after school. Soft natural light, realistic photography, slow camera movement. No readable text, no logo, no clear faces.

日本語なら、次のようにします。

9:16の縦長動画、8秒。

カフェのテーブルの上にスマホ、ドリンク、ノートが置かれている。スマホにはカフェマップのサイトを見ているような画面が映っているが、読める文字は入れない。手元がゆっくり画面をスクロールする。放課後の学生に役立ちそうな、明るく親しみやすい雰囲気。柔らかい自然光、リアルな写真のような質感、ゆっくりしたカメラワーク。文字なし、ロゴなし、顔ははっきり写さない。

8. AudioLMでナレーション音声を作る

次に、ナレーション音声を作ります。

Google Opalで AudioLM を選びます。

AudioLMには、ナレーション文と読み方を入れます。

次の文章を、学生向けの紹介動画に合うナレーション音声にしてください。

ナレーション:
__________

読み方:
・明るく
・聞き取りやすく
・親しみやすく
・早口になりすぎない
・15秒程度で読めるスピード

記入例

次の文章を、学生向けの紹介動画に合うナレーション音声にしてください。

ナレーション:
学校帰り、どこに寄ろうか迷ったことはありませんか?
放課後カフェマップなら、友達と過ごせる場所や勉強しやすいカフェを見つけられます。

読み方:
・明るく
・聞き取りやすく
・親しみやすく
・早口になりすぎない
・15秒程度で読めるスピード

音声の確認ポイント

音声ができたら、次を確認します。

確認内容
聞き取りやすいか早口すぎないか
雰囲気が合うか明るい・落ち着いたなど
長さが合うか動画に入りそうか

長すぎる場合は、Geminiにこう聞きます。

このナレーションを、15秒以内で読めるように短くしてください。
難しい言葉を使わず、自然な言い方にしてください。

9. LyriaでBGMを作る

次に、必要に応じてBGMを作ります。

Google Opalで Lyria を選びます。

BGMは、ナレーションの邪魔をしないことが大切です。

次の紹介動画に合うBGMを作ってください。

企画タイトル:
__________

動画の雰囲気:
__________

条件:
・15秒〜30秒の紹介動画向け
・歌詞なし
・ナレーションの邪魔をしない
・明るく前向き
・音量を小さめにして使いやすい
・ループしやすい

記入例

次の紹介動画に合うBGMを作ってください。

企画タイトル:
放課後カフェマップ

動画の雰囲気:
明るく、親しみやすく、少しおしゃれ

条件:
・15秒〜30秒の紹介動画向け
・歌詞なし
・ナレーションの邪魔をしない
・明るく前向き
・音量を小さめにして使いやすい
・ループしやすい

10. 文字・テロップは後から入れる

Veoで動画を作る時、動画の中に文字まで入れようとすると、文字が崩れることがあります。

そのため、基本はこうします。

Veo
→ 映像だけ作る

AudioLM
→ ナレーションを作る

Lyria
→ BGMを作る

Canva・CapCut・Google Slidesなど
→ 文字とテロップを後から入れる

Google Flowには、動画への文字追加や動画の比率変更、画像・動画編集に関するツールも用意されています。授業ではOpal中心に進めますが、必要に応じて文字入れやリサイズは別ツールで行う方が安全です。


11. テロップ案を作る

Geminiでテロップ案を作ります。

次の紹介動画に入れるテロップを作ってください。

企画タイトル:
__________

ターゲット:
__________

伝えたいこと:
__________

条件:
・15秒動画用
・4つに分ける
・短く
・スマホでも読みやすく
・1つのテロップは10〜16文字くらい
・最後は行動を促す言葉にする

出力形式:
1. 0〜3秒:
2. 3〜8秒:
3. 8〜12秒:
4. 12〜15秒:

記入例

次の紹介動画に入れるテロップを作ってください。

企画タイトル:
放課後カフェマップ

ターゲット:
学校帰りに友達と寄れる場所を探している学生

伝えたいこと:
気軽に行けるカフェや、勉強しやすい場所の魅力

条件:
・15秒動画用
・4つに分ける
・短く
・スマホでも読みやすく
・1つのテロップは10〜16文字くらい
・最後は行動を促す言葉にする

出力形式:
1. 0〜3秒:
2. 3〜8秒:
3. 8〜12秒:
4. 12〜15秒:

12. 完成動画の組み立て方

ここまでで、材料がそろいます。

材料作るAI
クリップ1Veo
クリップ2Veo
ナレーションAudioLM
BGMLyria
テロップGemini

最後に、動画編集ツールで組み合わせます。

初心者は、CanvaかCapCutが使いやすいです。

クリップ1を置く
↓
クリップ2を置く
↓
ナレーションを入れる
↓
BGMを小さめに入れる
↓
テロップを入れる
↓
書き出す

13. 書き出し設定

SNS用なら、まずこの設定で大丈夫です。

項目おすすめ
比率9:16
長さ15秒〜30秒
解像度1080p
形式MP4
音声ナレーションあり、BGM小さめ
テロップ大きく短く

Webサイト用なら、横長でもOKです。

項目おすすめ
比率16:9
長さ15秒〜30秒
解像度1080p
形式MP4
音声なしでも可
テロップ少なめ

14. よくあるつまずき

つまずき1:1回で長い動画を作ろうとする

Veoは短いクリップ生成が基本です。

15秒〜30秒動画を作る場合は、短い動画を複数作ってつなぎます。

8秒
+
8秒
=
約16秒

これでOKです。


つまずき2:文字が崩れる

動画生成AIに文字を入れさせると、読めない文字になることがあります。

対策です。

動画生成時:
文字なし、ロゴなし

編集時:
CanvaやCapCutで正しい文字を入れる

つまずき3:動画の動きが激しすぎる

次の言葉を入れてください。

slow camera movement
stable shot
gentle motion
calm cinematic camera

日本語なら、

カメラはゆっくり動く
落ち着いた映像
激しい動きにしない
手ぶれの少ない映像

です。


つまずき4:音声が長すぎる

ナレーションは短くします。

15秒動画
→ 60〜90文字くらい

長い場合は、Geminiに短くしてもらいます。

このナレーションを15秒以内で読めるように短くしてください。

つまずき5:BGMがうるさい

BGMは主役ではありません。

ナレーションを入れる場合は、BGMを小さくします。

ナレーション:主役
BGM:後ろで支える

15. 保存するもの

このページでは、次のものを保存します。

1. Veoで作った動画クリップ1
2. Veoで作った動画クリップ2
3. AudioLMで作ったナレーション
4. Lyriaで作ったBGM
5. Geminiで作ったテロップ
6. Veoに入れたプロンプト
7. 完成動画

プロンプトも保存します。

理由は、あとで直したい時に使えるからです。


チェックリスト

できたところにチェックを入れてください。

チェック内容
企画タイトルを用意した
Veo用プロンプトを作った
クリップ1を作った
クリップ2を作った
ナレーション文を用意した
AudioLMで音声を作った
LyriaでBGMを作った
Geminiでテロップ案を作った
動画編集ツールでつないだ
完成動画を書き出した
使ったプロンプトを保存した

最低限、次の3つができれば合格です。

Veoで作った短い動画
ナレーション文
テロップ案

このページのまとめ

このページでは、AIでプロモーション動画を作りました。

大切なことは、次の通りです。

  • Veoは短い動画クリップを作る道具として使う。
  • 15秒〜30秒動画は、短いクリップをつないで作る。
  • 文字はVeoで入れず、後から編集で入れる。
  • AudioLMでナレーションを作る。
  • LyriaでBGMを作る。
  • BGMはナレーションの邪魔をしない音量にする。
  • プロンプトは必ず保存する。

動画は、完璧でなくて大丈夫です。

見た人に「何の企画か」が伝われば成功です。

次のページでは、作った文章・画像・動画を使って、Webサイトの構成を作ります。

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