AI活用概論

場面2:SNS投稿を“それっぽく”見せる画像を作る

5画像生成AI活用:視覚表現とコンセプト設計の応用
概論AI活用ChatGPTGeminiClaude基礎から学ぶ

この節で学ぶこと

前の節では、授業発表に使える16:9のスライド表紙画像を作りました。

今回は、SNS投稿に使える1:1の正方形画像を作ります。

この節で新しく習得する技術は、次の1つです。

1:1の正方形画像を、SNS投稿用に設計する

スライド表紙では、発表タイトルを入れるために「横長の余白」が大切でした。

一方で、SNS投稿では、スマホ画面の中で一瞬で目に止まることが大切です。

そのため、画像の考え方が少し変わります。


なぜSNS投稿画像を作るのか

専門学生の皆さんにとって、SNSはただ遊ぶ場所ではありません。

使い方によっては、自分の学びや制作を見せる場所にもなります。

たとえば、次のような投稿です。

投稿したい内容画像生成AIでできること
プログラミング学習を始めた勉強している雰囲気の画像を作る
授業で作った作品を紹介したい作品紹介に合う背景画像を作る
イベントに参加したことを投稿したいイベントらしい告知・記録画像を作る
制作途中の記録を残したい作業風景のイメージ画像を作る
ポートフォリオを更新した作品を見せるためのビジュアルを作る

もちろん、SNSに投稿するときは、実際の写真を使うのも大切です。

ただ、毎回ちょうどよい写真があるとは限りません。

そんなときに、画像生成AIで「投稿の雰囲気に合う画像」を作れると便利です。


今回作るもの

今回は、次のようなSNS投稿画像を作ります。

項目内容
作るものSNS投稿用の正方形画像
画像サイズ1:1
使う場所Instagram、Threads、X、LINE告知など
テーマプログラミング学習を始めた日
見せる相手友人、同じ分野を学ぶ人、先生、将来の仕事関係者
目的学び始めたこと、前向きに取り組んでいることを伝える
注意点画像内に文字を入れすぎない。重要な文章は投稿文で伝える

今回の投稿テーマ

授業では、例として次のテーマを使います。

プログラミング学習を始めた日

このテーマをもとに、SNSに投稿しやすい画像を作ります。


スライド表紙とSNS画像の違い

まず、前回作ったスライド表紙と、今回作るSNS画像の違いを整理します。

項目スライド表紙SNS投稿画像
サイズ16:9の横長1:1の正方形
見られ方発表中に大きく表示されるスマホ画面で一瞬見られる
目的発表テーマを伝える投稿の雰囲気を伝える
文字スライド上で後から入れる投稿文で補足することが多い
大切なこと余白と読みやすさ一瞬で雰囲気が伝わること

SNS画像では、細かい説明を画像の中に全部入れる必要はありません。

むしろ、画像は雰囲気を伝え、詳しい内容は投稿文で書く方が使いやすいです。


1. SNS画像で大切な3つのこと

1. スマホで見ても伝わること

SNS投稿は、スマホで見られることが多いです。

小さい画面で見ても、何となく伝わる画像にする必要があります。

良い例:
主役がはっきりしている
色の印象がわかりやすい
細かすぎない

悪い例:
小さい文字が多い
要素が多すぎる
何の画像かわかりにくい

2. 投稿文とセットで考えること

SNSでは、画像だけですべて説明しようとしなくて大丈夫です。

たとえば、画像では「夜に勉強している雰囲気」を見せ、投稿文で次のように書きます。

今日からプログラミング学習を始めました。
まだ分からないことだらけですが、まずは毎日少しずつ続けてみます。

このように、画像と文章を分けると自然です。

画像は「雰囲気」、投稿文は「内容」と考えると作りやすくなります。


3. 自分らしさを少し入れること

SNS投稿では、きれいな画像だけでなく、自分らしさも大切です。

たとえば、同じ「勉強風景」でも、次のように雰囲気を変えられます。

自分らしさ画像の方向性
静かにコツコツ型夜の机、ノートPC、暖かいライト
明るく前向き型朝の教室、白い机、自然光
作品制作型コード、デザインメモ、スマホ画面
カフェで勉強型コーヒー、ノート、柔らかい光
未来感が好き青い光、シンプルなUI、デジタル要素

「自分はどんな雰囲気で見せたいか」を決めると、プロンプトが作りやすくなります。


2. まずは設計メモを作る

いきなり画像を作る前に、SNS投稿の設計メモを作ります。

ワークシート1:SNS投稿画像の設計メモ

投稿テーマ:

使うSNS:

見せたい相手:

伝えたいこと:

主役:

背景:

雰囲気:

色:

構図:

入れたくないもの:

画像サイズ:

記入例

投稿テーマ:
プログラミング学習を始めた日

使うSNS:
Instagram、Threads

見せたい相手:
友人、同じ分野を学ぶ人、先生

伝えたいこと:
これから少しずつプログラミングを学んでいく前向きな気持ち

主役:
ノートPC、ノート、ペン、手元

背景:
夜の机、部屋のライト、落ち着いた学習環境

雰囲気:
静か、前向き、集中している、少しおしゃれ

色:
ネイビー、白、暖かいライトの色

構図:
中央にノートPCとノート。周りに余白を残す

入れたくないもの:
細かい文字、実在ロゴ、人物の顔、派手すぎるサイバー表現

画像サイズ:
1:1

3. 設計メモをプロンプトに変える

次に、設計メモをもとにNano Bananaへ入力するプロンプトを作ります。

プロンプト例

SNS投稿用の1:1正方形画像を作成してください。

テーマは「プログラミング学習を始めた日」です。

InstagramやThreadsに投稿する画像として使います。
見せる相手は、友人、同じ分野を学ぶ人、先生です。

これから少しずつプログラミングを学んでいく、前向きな気持ちが伝わる画像にしてください。

主役は、机の上に置かれたノートPC、ノート、ペン、手元です。

背景は、夜の静かな部屋で、暖かいライトがある落ち着いた学習環境にしてください。

雰囲気は、静かで、前向きで、集中していて、少しおしゃれな印象にしてください。

色は、ネイビー、白、暖かいライトの色を中心にしてください。

構図は、中央にノートPCとノートを配置し、周りに少し余白を残してください。

画像内に文字は入れないでください。
実在する企業ロゴやアプリロゴは入れないでください。
人物の顔は写さず、手元だけにしてください。
派手すぎるサイバー表現は避けてください。

ポイント解説

このプロンプトでは、次のようにSNS向けの条件を入れています。

指示役割
1:1正方形SNS投稿に使いやすくする
InstagramやThreads使用場所を明確にする
前向きな気持ち投稿の感情を決める
ノートPC、ノート、手元主役を具体化する
夜の静かな部屋場面を具体化する
画像内に文字は入れない文字崩れを避ける
顔を写さない自然で使いやすい画像にする

4. Nano Bananaで画像を生成する

ここから実際に手を動かします。

作業手順

1. Google AI Studioを開く
2. Nano Bananaを使える画像生成モデルを選ぶ
3. プロンプトを貼り付ける
4. 画像を生成する
5. 生成された画像を保存する

1回目は、完璧でなくて大丈夫です。

まずは、AIがどんな画像を作ったかを確認します。


5. 生成画像をチェックする

SNS画像として使えるかどうかを確認します。

チェックリスト

確認項目○ / △ / ×メモ
1:1の正方形になっている
スマホで見ても主役がわかる
投稿テーマに合っている
雰囲気が伝わる
色が見やすい
要素が多すぎない
画像内に変な文字がない
実在ロゴのようなものがない
人物の顔がはっきり写っていない
投稿文と組み合わせやすい

ワークシート2:生成画像の振り返り

良かった点:

気になった点:

SNS投稿として使えそうな理由:

改善したいこと:

記入例

良かった点:
机の上の雰囲気が落ち着いていて、学習を始めた感じが伝わった。
色も暗すぎず、投稿画像として使いやすそうだった。

気になった点:
PC画面に読めない文字が少し入っていた。
少し大人っぽすぎて、学生らしさが弱かった。
手元が不自然に見える部分があった。

SNS投稿として使えそうな理由:
投稿文で「今日からプログラミング学習を始めました」と書けば、画像と合いそう。

改善したいこと:
読めない文字を消す。
もう少し学生らしい雰囲気にする。
手元を自然にする。

6. 改善プロンプトを作る

1回目の画像をもとに、改善指示を作ります。

改善プロンプト例

全体の方向性は良いです。

夜の机、ノートPC、ノート、暖かいライトの雰囲気はそのまま残してください。

ただし、PC画面やノートに入っている読めない文字をなくしてください。

人物の手元が少し不自然なので、手は写さず、机の上の学習道具を中心にしてください。

少し大人っぽすぎるため、専門学生が学習を始めた日のような、親しみやすく自然な雰囲気にしてください。

画像サイズは1:1の正方形のままにしてください。

ワークシート3:自分用の改善プロンプト

残したい点:

直したい点:

追加したい条件:

改善プロンプト:

7. 2回目を生成する

改善プロンプトを使って、もう一度画像を生成します。

生成したら、1回目と2回目を比較します。

比較表

比較項目1回目2回目
SNS投稿らしさ
主役のわかりやすさ
文字の少なさ
学生らしさ
色の見やすさ
投稿文との相性

振り返り

1回目より良くなった点:

まだ気になる点:

この画像に合わせる投稿文:

次に直すなら何を直すか:

8. 投稿文も一緒に考える

SNS画像は、投稿文とセットで使うとより自然です。

画像だけで全部伝えようとすると、どうしても情報が多くなります。

そこで、画像は雰囲気を伝え、投稿文で内容を補足します。

投稿文の型

今日やったこと:
なぜ始めたか:
これからどうしたいか:
ひとこと:

投稿文例

今日から、少しずつプログラミング学習を始めました。

まだ分からないことばかりですが、まずは毎日手を動かして、簡単なアプリを作れるようになりたいです。

最初の目標は、授業で使える小さなWebアプリを1つ完成させること。

焦らず、続けます。

さらに短い投稿文例

今日からプログラミング学習を始めました。

まだ分からないことだらけですが、まずは小さなアプリを1つ作れるところまで続けてみます。

9. 専門学生におすすめの使い方

この技術は、日常的にかなり使えます。

使える場面

場面使い方
勉強記録今日学んだことを投稿する
制作記録アプリや作品の制作過程を見せる
イベント参加参加したイベントの感想投稿に使う
就職活動ポートフォリオ更新のお知らせに使う
授業課題課題制作の途中経過をまとめる
アルバイトお店紹介やキャンペーン投稿の案に使う

思ってもみない便利な使い方

SNS投稿画像は、ただ投稿するためだけではありません。

たとえば、次のような使い方もできます。

1. 勉強のモチベーションを上げる

画像を作ることで、「今日から始める」という気持ちを形にできます。

プログラミング学習を始めた日の記録画像

を作ると、自分の中でスタート感が出ます。


2. 制作過程を見せる

完成作品だけでなく、途中経過を見せることもできます。

アプリ制作中の机の上
Webデザインを考えている作業風景
動画編集をしている夜の部屋

こうした画像を使うと、SNSで「活動している人」に見えやすくなります。


3. ポートフォリオの更新告知に使う

ポートフォリオを更新しても、ただURLを貼るだけでは見られにくいことがあります。

そこで、画像生成AIで次のような画像を作ります。

ポートフォリオサイトを更新したことを知らせる、清潔感のあるSNS画像

その上で、投稿文にURLや説明を書きます。


4. アルバイト先への提案に使う

もしカフェや飲食店でアルバイトをしているなら、SNS投稿案として使えます。

新メニューを紹介するSNS投稿のイメージ画像
雨の日の来店を促す落ち着いたカフェ画像
テイクアウトを紹介する温かい雰囲気の画像

これを見せながら、

こういう雰囲気でSNS投稿したら良さそうです

と提案できます。

これは、かなり実務に近い使い方です。


10. 実習課題

課題内容

自分がSNSに投稿したいテーマを1つ決めて、1:1の正方形画像を作ってください。

テーマ例

番号テーマ
1プログラミング学習を始めた日
2デザイン課題を進めている様子
3自分のアプリ制作記録
4ポートフォリオを更新したお知らせ
5学校イベントに参加した記録
6アルバイト先のお店紹介
7自分で決めたテーマ

提出するもの

1. 投稿テーマ
2. 1回目のプロンプト
3. 1回目の生成画像
4. 改善プロンプト
5. 2回目の生成画像
6. 画像に合わせる投稿文
7. 改善して良くなった点
8. まだ直したい点

提出テンプレート

投稿テーマ:

使うSNS:

見せたい相手:

1回目のプロンプト:

1回目の画像を見て良かった点:

1回目の画像で気になった点:

改善プロンプト:

2回目の画像を見て良くなった点:

画像に合わせる投稿文:

まだ直したい点:

11. この節のまとめ

この節では、SNS投稿に使える1:1の正方形画像を作りました。

大切なポイントは、次の通りです。

  • SNS画像は、スマホで見られることを意識する。
  • 画像は一瞬で雰囲気が伝わることが大切。
  • 詳しい説明は投稿文に書けばよい。
  • 画像内に細かい文字を入れすぎない。
  • 1:1の正方形画像は、InstagramやThreadsで使いやすい。
  • 自分らしい雰囲気を決めると、画像が作りやすくなる。
  • 1回目で完成させず、改善プロンプトで直していく。
  • 作った画像は、勉強記録、制作記録、ポートフォリオ告知、アルバイト先の提案にも使える。

次の節では、スマホ画面で見やすい9:16の縦長告知画像を作ります。InstagramストーリーズやLINE告知など、縦長で見せる画像の考え方を学びます。

教材トップへ戻る